耽美な人形作家・宮方天音(みやかたあまね)の素顔は、地味な派遣社員。
ある日、贔屓にしていた画材屋を訪れた天音は、店主・西園寺徳一(さいおんじとくいち)から店じまいをすることを告げられる。
途方にくれる天音だったが、代わりにもらった50年前の粘土を元に、どうにか7体の少年たちを作り上げる。
無事、個展を終えた天音は、徳一から告げられた「粘土の秘密」を思い出し、人形たちに“あること”をしてしまい——。
1994年に「ガロ」より『Palepoli』でデビュー。
主な著書に『ライチ☆光クラブ』『インノサン少年十字軍』 (太田出版)、『幻覚ピカソ』『帝一の國』(集英社)、『人間失格』『女子高生に殺されたい』(新潮社)などがある。
近年は、描き下ろし作品を展示した個展を開催するなど、漫画家業に収まらない活動も精力的に行っている。