ルネサンス史上最も美しい英雄、チェーザレ・ボルジア。
レオナルド・ダ・ヴィンチが惹かれ、マキァヴェッリが理想とした伝説の英雄、チェーザレ・ボルジアの物語。累計120万部突破の大ヒット歴史漫画。
歴史の闇に埋もれた英雄の真実を調べるため、監修にダンテ学者の原基晶を迎え、本邦未訳のG・サチェルドーテ版の伝記を翻訳しながら、歴史を精査し描く。
資料の収集、翻訳、分析をしながらの作画のため、現在「モーニング」にて不定期集中連載中。
1959年、大分県生まれ。
1982年にデビューし、主に少女向け漫画雑誌に多数の作品を発表。卓越した画力とドラマチックな恋愛描写で一躍人気に。代表作に『ボーイフレンド』、『MARS』など。
2001年、青年漫画へ活躍の場を広げる。
現在、「モーニング」誌上でルネッサンス期に活躍したイタリアの英雄、チェーザレ・ボルジアを描く『チェーザレ ~破壊の創造者~』を連載。新鋭ダンテ学者の原基晶を監修者に迎え、膨大な資料をもとに描く本作は日本だけでなくフランス、イタリアなどでもその美麗な作画と歴史に忠実な物語の世界観が高く評価されている。
2015年からヴェルサイユ宮殿と講談社、グレナ社の共同企画で最新作『マリー・アントワネット』の執筆を開始。同作は建築、ファッション、王宮儀礼などを日仏の出版社で共同調査し、すべてをヴェルサイユ宮殿が監修する史上初の試みである。
歴史上の人物の人間性に迫り、真実を紡ぎだす惣領の誠実な創作活動は、学術的探究にフィクションのもつ想像力が触れることで生まれる創造の可能性を私たちに示してくれる。
1967年生。東海大学文化社会学部講師。東京外国語大学卒。同大博士前期課程修了。イタリア政府給費留学生としてヴェネツィア大学留学、指導教官ジョルジョ・パドアン。東京学芸大学、お茶ノ水女子大学非常勤講師等を経て現在に至る。専門はイタリア文学・イタリア史。2014年、ダンテの『神曲』の新訳 を講談社学術文庫から上梓。