持つ者と、持たざる者。
“才能”という名の残酷な運命。
1935年、演劇を学ぶ少年たちが集う、千鳥芸術学校。「舞台の真ん中に立ちたい、スターになりたい」。その夢に向かって、誰よりも激しい努力を重ねる少年・敬太郎(けいたろう)と、彼の前に現れた、秘密を抱える新入生・摂(せつ)。宿命のライバルとなる二人の物語。いま開幕のベルが鳴る——。
朔ユキ蔵、月刊「モーニング・ツー」初登場・新連載!!!
栃木県出身。1997年、「コミックライズ」に掲載された『きのうの裏庭』でデビュー。
以後、成人誌から青年誌に活躍の場を移し、『つゆダク』 『ハクバノ王子サマ』 『セルフ』(以上全て小学館)を発表。人間のエロスと葛藤を描き出す骨太なストーリーで、男女問わず人気を集める。また、仏教をテーマに「生と死」を真摯に問いかけた『お慕い申し上げます』(集英社)も大きな反響を呼んだ。
2013年に、『ハクバノ王子サマ』はテレビドラマ化されている。他の著書に『黒髪のヘルガ』(太田出版)などがある。