森に捨てられたピアノをオモチャ代わりにして育った、主人公・一ノ瀬 海(イチノセ カイ)。彼はかつて天才ピアニストと呼ばれた阿字野壮介や偉大なピアニストの父を持つ雨宮修平と出会い、その才能を伸ばしてきた。
17歳となったカイはワルシャワで開催されるショパン・コンクールに臨む。5年に一度のコンクールの参加者には実力者が揃うが、カイは予備予選、1次審査、2次審査と通過し、ついにファイナルでの演奏に臨む。「森の端」を飛び出して、日本を飛び出して、広い海を越えて、世界へ、カイのピアノを響かせるときがやってきた。
1984年、「ヤングマガジン」誌上にて『カオリ』でデビュー。95年、『花田少年史』(全5巻)で第19回講談社漫画賞を受賞。
主な作品に、劇場アニメ&TVアニメ化もされた大ヒット作『ピアノの森』(全26巻)、「ビッグコミックオリジナル増刊」(小学館)で連載中の『13日には花を飾って』など。
2024年12月より『もうひとつのピアノの森 整う音』を「モーニング」で連載開始。