人懐っこい赤ん坊猫のきなこ。海辺の家で暮らす小学1年生のここな。
ある日、突然起きた地震と津波と原発事故により家族と離れ離れになり、その土地に取り残された彼らは、家族の帰りを待って“おるすばん”を続けている。
そして故郷を失って別の場所で生きる少女・さきの願い。
それぞれの思いを乗せて時間が過ぎていく。
失われてしまったもの、ずっとそこにあるもの……「猫の一生」を通して描く震災の物語。
※ この話には、津波に関する描写が含まれます。フラッシュバック、強いショックを受けられるなどのご心配がある方はご注意ください。
マンガ家。東京藝術大学卒業。毎日綴った1ページマンガブログ「今日マチ子のセンネン画報」の書籍化で注目を浴びる。
2014年に手塚治虫文化賞新生賞、2015年に日本漫画家協会賞大賞カーツーン部門を受賞。『みつあみの神様』は短編アニメ化され海外で23部門賞受賞。
2020年以降、コロナ禍に揺れる人々の様子を描き続けた「#stayhome」シリーズを発表。
2025年、『cocoon』がテレビアニメ化。
その他、『みかこさん』『アノネ、』『いちご戦争』『かみまち』『すずめの学校』『おりずる』など著書多数。