大正11年、東京市──。女中としてお屋敷で働く24歳のふきは、帝国第一高校進学のために帰京した橘家の子息・勇吾と再会。婚約が破談となっていたふきは、「嫁探し」を命じられているという勇吾の求婚を受けてしまう。
結婚に親の許しが必要だった時代、健気な女中とエリート学生の身分差・年の差新婚生活が始まる。
『エリートは學び足りない』(全2巻)発売中。 『コリン先生随行録』 で第76回ちばてつや賞一般部門入選。 明治・大正・昭和初期の庶民文化が大好き。近代学生文化・旧制高校に心惹かれる。