おっさんにはおっさんの夏があるわけで、そんなおっさんの一夏を沖田組で楽しく過ごすことができました。
子供はわかってくれないけど、それでも一緒にいるのはとても楽しい。
人生って順番通りに進むんだなぁ、てホント思います。
また沖田組に参加できたことは、僕にとってご褒美のような出来事で、前回ご一緒したときより少しでも成⻑した姿を見せたいと肩を回して現場に臨んだのですが、そんな気負いはどこへやらすごく自然体で現場にいてしまった気がします。沖田さんの前では嘘つけないな、と。
上白石さんも細田くんも、とても素敵で大好きな役者さんです。
誇張されがちなところを本当に自然なものとして表現したいと思いやらせていただきました。
沖田組のスタートは、まず「美波の家族」として、一緒にピクニックをして、遊園地で遊ぶところから始まりました。「写真のためにピクニック」「写真のために遊園地」ではなくて、本当に家族でお弁当を食べ、本当に絶叫マシーンに乗り、本当にレストランで食事をし、お土産を買いました。
「演技」ではない、温かく優しい家族の空気感が、そうしてちゃんと生まれました。
生きるために必要な、「安心感と心地良さ」。それが映像に醸し出されていたらとても嬉しいです。
僕が30代から参加してる沖田監督との久しぶりの映画。昔の友人に会うような心境だったかも知れません。知っているスタッフも多く、同窓会に行くような感じでもありました。そして過ぎた月日を思い、改めて自分も歳とったな~と感じました。
高校生の娘がいる父。そういう役が多くなってきました。今回、子供がいない自分には想像が難しかったですが、撮影終盤には本当に美波みたいな娘がいたらな~と思ったりもしました(笑)。
どんな映画になるんでしょう。楽しみにしています。